夢見の記:光のイモムシ

粘土に触れる感覚は、僕の中で海とどこかでつながっていて、例えばその場所が標高1600メートルの山中であっても、目を閉じて粘土を捏ねていると、どこかで海的な何かを感じている。
今年の初め、八ヶ岳の山荘に滞在して粘土の制作をした。
粘土を使い切った10日目、明け方に夢を見た。
車の往来が多い国道の脇を妻と歩いている。足元のイモムシが眩しいほどの七色の光を放っている。彼女を呼び止めると、妻は「かわいいから連れて帰る」と手に取った。家に向かって歩き始めた途端、イモムシは猫に変わって彼女の後をついてトコトコと歩いた。家の目の前の池に着くと猫は池にポチャンと飛び込み、タツノオトシゴのような小さな龍の子供となった。家に入り、しばらくすると両親が訪ねてきた。妻はスッと立ち上がり、「私は龍の子供を宿しました」と言った。
ここで目が覚めた。